stablyai/orca
同じ課題を複数のエージェントに同時にやらせて、勝った一つだけを取り込む
どういうものか
複数のコーディングエージェントをまとめて動かすためのデスクトップアプリです。README は「ターミナルで動くものなら何でも」と掲げていて、名前が挙がっているのは Claude Code、Codex、Copilot など29種類。どれか一つに寄せるのではなく、同じ課題を何本か並べて走らせることを前提に作られています。
仕掛けの中心は git の worktree です。エージェントごとに別々の作業ツリーを割り当てるので、同じリポジトリの同じファイルを同時に触らせても、互いを踏みません。走り終わったら差分を並べて見比べ、良かったものを一つ選んでマージする、という流れになります。差分にはコメントを付けられるので、「ここだけ直して」と同じツリーへ戻すこともできます。
周りには開発中に画面を離れずに済むための道具が揃っています。WebGL で描くターミナル、UI を要素単位で調べられる Chromium の内蔵ブラウザ、GitHub と Linear の連携、SSH 経由でリモートのマシンにエージェントを走らせる機能、そして進み具合を外から見るためのスマホアプリです。macOS・Windows・Linux 版があり、CLI からも操作できます。
どんなときに使うか
どのエージェントに投げるか毎回迷っているとき
モデルや道具ごとに得意が違うので、投げ先を決め打ちすると外したときに丸ごとやり直しになります。並べて走らせれば、選ぶ判断を結果を見たあとに回せます。
エージェントを走らせている間、席を離れたいとき
長く走る作業をしかけて放置し、スマホから様子を見る、という使い方が想定されています。SSH でリモートのマシンに走らせる機能もあるので、手元のノートPCを閉じても止まらない構成にできます。
注意点
費用は素直に増えます。 3本並べれば、API の料金もマシンの負荷も3本ぶんです。捨てる前提の作りなので、使う側が「何本まで並べるか」を決めることになります。
デスクトップアプリです。 手元にインストールして使うもので、ブラウザで完結する類のものではありません。走らせるエージェントの契約と認証は、それぞれ別途必要になります。
まだ新しい道具です。 名前が挙がっているだけで29種類のエージェント、内蔵ブラウザ、スマホアプリ、と守備範囲が広く、そのぶん個々の作り込みの深さは実際に触って確かめる必要があります。ライセンスは MIT です。