NousResearch/hermes-agent
一度うまくいったやり方を手順として書き出し、次から使い回す
どういうものか
Nous Research が作っている AI エージェントです。README は、これを「学習のループを内蔵した唯一のエージェント」だと説明しています。やったことを次に持ち越す仕組みが最初から入っている、という主張です。
込み入った作業を片づけたあと、その手順を再利用できる「スキル」として自分で書き出します。置き場所は、Linux と macOS なら ~/.hermes/skills/ で、形式は agentskills.io という共通の規格に合わせてあります。作りっぱなしにはならず、実際に使いながら中身が磨かれていく作りです。過去のやりとりのほうは、セッションの記録を全文検索し、要約して引き出します。同じ相手と何度もやりとりするうちに、その人に合わせた理解が積み上がっていく、という説明がされています。
動かす先も入口も固定されていません。モデルは Nous Portal、OpenRouter、OpenAI などから選べて、コマンド1つで切り替えられます。動かす先はローカル、Docker、SSH、Modal などから選べます。入口は CLI のほか、Telegram、Discord、Slack、WhatsApp、Signal、メールなどに対応していて、同じ1体のエージェントに複数の入口から話しかけられます。
どんなときに使うか
同じ手順を、毎回ゼロから説明し直しているとき
「まずこのファイルを見て、次にこの形式で出して」という指示を毎回書いているなら、その説明ごと手順として残す対象になります。書き出されたスキルは共通の規格に沿っているので、ほかの道具から使える可能性もあります。
手元の端末に縛られたくないとき
動かす先を Docker や SSH の先、Modal などから選べます。入口も複数用意されているので、パソコンの前にいないときは別の経路から同じエージェントに続きを頼む、という使い方ができます。
注意点
「学習」の中身を取り違えないこと。 ここで貯まるのは、モデルの重みではなく手順を書いたファイルです。~/.hermes/skills/ に置かれるので、中身は自分で読めますし、消すこともできます。モデルそのものが賢くなるわけではありません。
Windows ではウイルス対策ソフトに引っかかることがあります。 README は、同梱している uv.exe が機械学習型の検知エンジンで誤検知される、と書いています。対処として %LOCALAPPDATA%\hermes\bin を除外に入れることを挙げています。導入時に止まったら、まずここを疑う話です。
貯まる場所がそのまま持ち出しの対象になります。 過去のやりとりを検索して引き出す作りなので、記録は手元に残り続けます。仕事で使うなら、何が残っているかを一度見ておく類のものです。
ライセンスは MIT で、商用利用の妨げになる条項はありません。