paperclipai/paperclip
AIエージェントを「会社」として組織し、目標と予算で動かす
どういうものか
複数のAIエージェントをひとつのチームとして束ね、仕事を回すためのアプリだ。自分のサーバーやパソコンに立てて使う。Node.js のサーバーと React の画面でできていて、ライセンスは MIT。README の言い方では「OpenClaw が社員なら、Paperclip は会社」。エージェントそのものは作らない。 Claude Code・Codex・Cursor・OpenClaw、コマンドや HTTP で呼べるものなど、手持ちのエージェントを連れてきて組み込む。
見た目はタスク管理だが、中身は組織図・予算・承認・目標だ。まず会社の目標を決め、エージェントを「雇って」CEO やエンジニアといった役割と、上司との関係を決める。方針と予算を承認して動かすと、エージェントはハートビートと呼ばれる仕組みで、決まった時刻やタスクの割り当て・メンションをきっかけに起こされ、仕事を確認して動く。タスクには会社の目標までさかのぼれるつながりが付いていて、エージェントは何のための作業かを知ったうえで取りかかる。
暴走を止める仕組みが厚い。エージェントごとに月の予算を決められ、上限に届くと止まる。タスクの取得も予算の確認も、途中で割り込まれない処理として行われ、README は二重取りや使いすぎを防げるとしている。承認の関門、設定変更の履歴と巻き戻し、変更操作の記録もある。1つの設置で複数の会社を、データを分けたまま運用できる。手元で動かすときは Node.js のプロセス1つが、組み込みの PostgreSQL を使って動く。
どんなときに使うか
Claude Code の画面を何枚も開いて、どれが何をしているか分からなくなったとき
README が真っ先に挙げている状況だ。作業はチケットになり、やり取りはスレッドにまとまり、作業の続きは再起動しても残る。
定期的な仕事をエージェントに任せたいが、使う金額には上限を付けたいとき
問い合わせ対応やレポート作りのような繰り返しの仕事を、時刻や webhook をきっかけに起動できる。予算の上限に届けば止まるので、ループでお金を使い続ける心配を減らせる。
注意点
エージェントが1体なら要らない。 README 自身が「エージェントが1体ならたぶん不要、20体なら必ず要る」と書いている。チームで動かす前提の道具だ。
エージェントとモデルは自分で用意する。 README は「プロンプト・モデル・実行環境はエージェントが持ち込み、Paperclip は働く組織を管理する」と書いている。
利用状況の送信が最初からオンになっている。 匿名の利用データを送る設定が既定で有効だ。README は、個人情報・タスクの中身・プロンプト・ファイルの場所・秘密の値は送らず、非公開リポジトリへの参照はハッシュ化してから送るとしている。止めるには、環境変数 PAPERCLIP_TELEMETRY_DISABLED=1 か DO_NOT_TRACK=1 を設定するか、設定ファイルで telemetry.enabled: false にする。
動かすには Node.js 24.11 以上が要る。 issue とプルリクエストは合わせて5,000件台が開いている。