Ikeraq

debpalash/VoiceStudio

声の合成も書き起こしも、手元の機械の中だけで終わらせる

AGPL-3.0 · 組込みは要確認 Python ★ 75,203 (今日 +1,990) 今日 更新
GitHub で見る debpalash/VoiceStudio
GitHub の説明(原文)
VoiceStudio is the open-source, fully-local ElevenLabs alternative — voice cloning, voice design, video dubbing, dictation, transcription & audiobook creation in 646 languages.
気をつける点
  • 自社サービス組込み注意 — AGPL-3.0 です。組み込んだ側のソース公開が必要になる場合があります。

どういうものか

ElevenLabs のような音声サービスでやっていたことを、自分のパソコンの中で完結させるデスクトップアプリです。数秒から15秒ほどの見本を渡す声のクローン、年齢や訛りや高さを指定する声の設計、動画の吹き替え(書き起こし → 翻訳 → 合成を話者を保ったまま通す)、口述筆記、EPUB や PDF を読み込ませてのオーディオブック作成までが1つに入っています。

つくりは、Tauri v2(Rust)の殻の中に React の画面があり、その下で FastAPI のバックエンドが localhost:3900 で動く形です。音声とテキストはこのバックエンドの中で処理されるので、遠隔のワーカーや外部のエンドポイントを自分で設定しない限り、機械の外に出ません。データは手元の SQLite に入ります。

肝はエンジンを差し替えられることです。読み上げ側16種・書き起こし側11種が登録済みで、既定は OmniVoice と WhisperX。一覧の画面からでも、キーボードの一手でも切り替えられ、CUDA・Apple Silicon の MPS/MLX・ROCm・CPU を自動で見分けます。そのうえで OpenAI 互換の音声 API(/v1/audio/speech など)と MCP サーバーを備えているので、いま外部サービスを叩いているコードは、向き先を差し替えるだけで繋ぎ替えられる想定になっています。

声も原稿も、この機械の外に出さないまま仕上がる あなたのパソコン(localhost:3900) 見本の声と原稿 (5〜15秒あれば足りる) エンジン (差し替えできる) 音声・字幕 (音声と字幕) 〜 枠をまたぐ線が無い。APIキーも従量課金も出てこない 〜
見てほしいのは、破線の枠をまたぐ矢印が1本も無いことです。音声はそもそも個人が特定できる情報なので、「外に出さない」は機能ではなく前提として効いてきます。

どんなときに使うか

社外に出せない音源を扱うとき

会議の録音、患者や顧客の声、公開前の原稿。クラウドの音声サービスに上げてよいか、という確認だけで話が止まる場面があります。機械の中で完結するなら、その確認が要らなくなります。

従量課金を気にせず、量を回したいとき

本1冊ぶんの読み上げ、動画をまとめて吹き替える、といった作業は文字数で効いてきます。電気代と時間だけになるなら、下書きを何度も作り直せます。

注意点

アプリと、モデルの重みで、ライセンスが別です。ここが一番の落とし穴です。 アプリ本体は AGPL-3.0 で、改変版をネットワーク越しのサービスとして提供するならソースの公開義務が付きます(社内で普通に使うぶんには問題になりません)。それとは別に、ダウンロードされるモデルの重みは上流の条件のままで、既定の OmniVoice は CC-BY-NC——つまり非商用です。生成した音声を売る計画があるなら、見るべきはアプリのライセンスではなくモデル側の条文です。 商用ライセンスの用意はありますが、第三者のモデルまでは面倒を見てくれません。

646言語は、カタログ上の数です。 既定の OmniVoice 単体は600言語以上とされています。エンジンごとに扱える範囲は違い、実際に使いたい言語がどのエンジンで、どの品質で出るかは自分で確かめる話になります。「646言語対応」を1つのモデルの能力と読むと外れます。

まだ active beta です。 Intel の Mac ではローカルのバックエンドが動かず、遠隔のバックエンドが要ります。推奨は VRAM 8GB 以上で、大きいエンジンはそれ以上要るとだけ書かれています。最低要件(RAM 8GB・VRAM 4GB)で動くことと、満足のいく品質と速さが出ることは別だと考えたほうがいいです。

他人の声を複製できる道具です。 本人の同意なしにクローンを作れば、法律の問題になりえます。既定で AudioSeal の電子透かしが入る作りになっていることは、頭に置いておいてよいと思います。合わない人、という以前に、使う側の責任が重い種類のソフトです。

開発の様子

6 か月
公開してからの期間。2026-04-10 が最初のコミットです
37 回
リリースの回数です
38 人
開発に参加した人数です
0 日前
最後のコミットです
247 件
未解決の Issue とプルリクエストの合計です(GitHub はこの2つを同じ数に含めます)

ほかの候補

multimodal-art-projection/YuE
いきなり音にせず、先に楽譜を書いてから曲にする音楽モデル
calesthio/OpenMontage
動画作りを工程に分けて、手元のコーディングAIに1本ぶん通させる
TencentCloud/Octop
役割別の AI 助手を自分のマシンに置き、家族や小さなチームで共有する
X で共有 この記事がよかったら

この記事の更新日は 2026-09-06 です。 内容は公開されている README と GitHub のデータに基づいています。 数値は GitHub から取得したもの、警告は判定の基準にある条件での自動判定です。事実誤認を見つけた場合はお知らせください。