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multimodal-art-projection/YuE

いきなり音にせず、先に楽譜を書いてから曲にする音楽モデル

Apache-2.0 · 商用可 Python ★ 12,143 (今日 +59) 12日前に更新
GitHub で見る multimodal-art-projection/YuE
GitHub の説明(原文)
YuE2: frontier music generation with symbolic planning, zero-shot covers, and agentic music editing.

どういうものか

歌詞と「こういう雰囲気で」という指定を渡すと、歌と伴奏のそろった1曲が返ってくる。ここまではほかの音楽生成と同じだが、YuE2 はその途中に楽譜を挟む。先にメロディと和音の設計図を書き、それを音にするという順番になっている。README はこの設計図を「読めて、鳴らせて、書き換えられる」ものだと説明していて、中身の見えない箱ではないことを売りにしている。

仕組みは、1つの土台となるモデルが楽譜と音の手前の表現を順に予測し、そこから音の材料を作り、最後に別の部品が48kHz・ステレオの音声にほどく、という流れ。Python から呼ぶときも、設計図を作る・音の手前の表現を作る・音の材料を作る・音声にほどく、と段ごとに分かれた形で用意されている。設計図の作り方は切り替えられて、新しい曲を作るときはメロディと和音まで込みの設計図、カバーを作るときはメロディだけの設計図、設計図を使わず歌詞と雰囲気から直接作る、の3つが表に並ぶ。表にはもう1行あって、自分で用意した楽譜を渡す指定も選べる。

周辺の部品も用意されているが、こちらはこのリポジトリの中ではなく Hugging Face で別に配布されている。録音から楽譜を起こす SheetSage2 と、音楽の理解に使う MERT2 がそれにあたる。README によれば SheetSage2 は別の環境で動き、MERT2 はその内側で読み込まれる。録音を楽譜に起こし、歌詞や雰囲気を差し替えて作り直せば、曲を作るのと同じモデルのままカバーになるという組み立てだ。さらに、エージェントに手順を教えるためのスキル(SKILL.md の形式)も同梱されていて、曲を作る・カバーする・楽譜を直す・聴き比べを用意する、といった作業を任せられるようにしてある。なお、以前の YuE(初代)は YuE-v1 ブランチに残されている。

音にする前に、直せる楽譜が一度できる 歌詞と 雰囲気の指定 楽譜 メロディと和音の設計図 人もエージェントも書き換えられる 書き換えて、もう一度音にする 1曲の録音 歌と伴奏 ステレオの音声 録音から楽譜を起こせば、同じ仕組みのままカバーになる 手を入れる先が音ではなく楽譜になり、そこからもう一度音にする
効いているのは音の良さより途中に手を入れられること。作り直しであることは変わらないが、やり直しの起点が運任せの引き直しではなく、自分が直した楽譜になる。

どんなときに使うか

出てきた曲の一部だけ直したいとき

雰囲気は良いのにサビの和音が違う、テンポを落としたい。楽譜の段階まで戻って書き換え、そこからもう一度音にできる。言い直して引き直すのではなく、直した設計図から作るやり方になる。ただし作り直しであって、元の録音の一部だけ差し替わるわけではない。

手持ちの曲を別の雰囲気で作り直したいとき

録音を楽譜に起こし、歌詞や雰囲気を差し替えて鳴らす。README の実演では、1曲を9手・14版かけて中国語のポップスから英語のジャズへ持っていき、和音を替えてサックスのソロまで足す過程が公開されている。

注意点

動かすのに GPU が要る。 README が挙げる前提は、Linux・Python 3.12・BF16 に対応した NVIDIA の GPU・VRAM 24GB。手元のノートPCで気軽に、という性質のものではない。

ライセンスが2本立てになっている。 コードとスキルと文書は Apache-2.0。モデルの重みは別扱いで、CC BY-NC 4.0 に作り手の追加の許諾を重ねた形になっている。そのうえで README は用途ごとに線を引いていて、個人・制作者・音楽家は無料で使え、作った曲で収益を得ても手数料や使用料はかからないとある。学術と教育は非商用なら無料。企業の商用利用は、重みについて個別に相談という書き方になっている。

ベンチマークの読み方に、README 自身が釘を刺している。 192問からなる評価(WildSongBench)で、平均点がいちばん高かったのは YuE2 の8回選抜という設定だと書かれているが、同じ段落に上位どうしの差は小さく、統計的な有意を示すものではないと明記されている。指標によって順位が変わるとも書かれている。数字の1位だけを取り出さないほうがいい。

技術報告書はまだ出ていない。 README には「近日公開」とあり、いまの時点では前身の YuE と MERT の論文を引用してほしい、という案内になっている。

開発の様子

1.7 年
公開してからの期間。2025-01-23 が最初のコミットです
1 回
リリースの回数です
9 人
開発に参加した人数です
12 日前
最後のコミットです
82 件
未解決の Issue とプルリクエストの合計です(GitHub はこの2つを同じ数に含めます)

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この記事の更新日は 2026-09-17 です。 内容は公開されている README と GitHub のデータに基づいています。 数値は GitHub から取得したもの、警告は判定の基準にある条件での自動判定です。事実誤認を見つけた場合はお知らせください。