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vectorize-io/hindsight

AIエージェントの記憶を、ため込むだけでなく整理し直して賢くする

MIT · 商用可 Python ★ 51,217 (今日 +375) 昨日 更新
GitHub で見る vectorize-io/hindsight
GitHub の説明(原文)
Hindsight: Agent Memory That Learns

どういうものか

AIエージェントに長く使える記憶を持たせるための仕組みだ。自分のサーバーで動かす本体(Docker・pip・Kubernetes で入れられる)と、Python・Node.js・Go のクライアントでできている。ライセンスは MIT。運営元の Vectorize は、サーバーを立てずに使える有料のクラウド版(従量課金)も出している。README は、会話の履歴を思い出させるだけの仕組みとの違いを「覚えるだけでなく、学ぶ」と説明している。

中心になる操作は3つある。retain で覚えさせると、LLM が文章から事実・人や物事・時期・関係を取り出して、記憶の置き場(bank。利用者・エージェント・プロジェクトごとに1つ)にしまう。recall で思い出させると、意味の近さ、キーワード、人や物事・時期・因果のつながり、期間の絞り込み、の4通りの検索を同時に走らせ、結果を1つの順位にまとめて返す。reflect は、ためた記憶を読み直して、調べるだけでは答えられない問いに答える。

もう1つの特徴は、記憶を積みっぱなしにしないことだ。関連する事実は裏でobservation(根拠の引用つきの「見方」)にまとめ直され、新しい事実が来ても上書きされず、今ある見方が強まったり弱まったりする。さらに「この利用者の好みは?」のような問いを1度決めておくと、答えを書いて保存し、記憶が増えるのに合わせて裏で書き直してくれる(mental model)。これは LLM を呼ばずに読めるので、エージェントは起動するたびに一から調べ直さずに済む。

記憶を積むだけでなく、まとめ直す 会話・作業 (エージェントが 見聞きしたこと) retain (LLMが事実・人や物事・/text> 時期を取り出す) bank (事実を「見方」に まとめ直す) recall (4通りの検索で思い出す) reflect (読み直して考えて答える) 新しい事実は上書きせず、今ある見方を強めたり弱めたりする
覚えた事実をそのまま積まず、裏で「見方」にまとめ直していく。新しい事実は、今ある見方を書き換えるのではなく、強めたり弱めたりする材料になる。

どんなときに使うか

AIアシスタントに、利用者ごとの好みや経緯を覚えさせたいとき

利用者ごとに bank を分けるか、覚えさせるときに利用者の情報を付けておけば、思い出すときにその人の記憶だけに絞れる。README は、これを簡単な使い道の1つとして挙げている。

コーディングエージェントに、毎回プロジェクトの事情を説明し直したくないとき

コーディングエージェント向けのパッケージを入れると、git の履歴と過去の作業からリポジトリごとの記憶が自動で作られ、エージェントが作業を始めるときに渡される。README によれば、Claude Code・Codex CLI・Cursor CLI など十数種類に対応している。

注意点

簡単な自動化には重すぎる。 README 自身が、n8n などで組む単純な流れには「過剰かもしれない」と書いている。向いているのは、利用者の反応で振る舞いを変えながら、決まった答えのない仕事をこなすエージェントだ。

覚えさせるたびに LLM を呼ぶ。 retain は裏で LLM を使って事実を取り出す。有料の LLM を使うなら、記憶を増やすほど利用料がかかる。LLM は OpenAI・Anthropic などのほか、Ollama などの手元で動くものも選べる。

手軽な組み込み方の送り先に気をつける。 既存の LLM クライアントを包むだけで記憶を付けられる「LLM Wrapper」は、送り先を指定しないとクラウド版に送る設定になっている。自分のサーバーで動かすなら、送り先を指定する。

秘密情報の検査は、自分でオンにしないと動かない。 覚えさせる内容から APIキーや個人情報を見つけて伏せる「Memory Defense」は、bank ごとに有効にする方式だ。

性能の比較は README の主張として読む。 README は、長期記憶のベンチマーク LongMemEval で最高の成績だとし、その数字は大学の研究者と The Washington Post が再現したと書いている。一方で、比べている他社の数字は各社の自己申告だとも書いている。

開発の様子

12 か月
公開してからの期間。2025-10-30 が最初のコミットです
70 回
リリースの回数です
245 人
開発に参加した人数です
1 日前
最後のコミットです
160 件
未解決の Issue とプルリクエストの合計です(GitHub はこの2つを同じ数に含めます)

ほかの候補

VectifyAI/PageIndex
長い資料を章と節の木にして、LLM に人のように該当箇所を探させる
corsairdev/corsair
GitHub も Slack も同じ書き方で呼び、連携ごとの配線を書かずに済ませる
paperclipai/paperclip
AIエージェントを「会社」として組織し、目標と予算で動かす
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この記事の更新日は 2026-09-26 です。 内容は公開されている README と GitHub のデータに基づいています。 数値は GitHub から取得したもの、警告は判定の基準にある条件での自動判定です。事実誤認を見つけた場合はお知らせください。