bojieli/ai-agent-book
AIエージェントの教科書を、実験のコードごと全部公開している
どういうものか
中国語で書かれた技術書『深入理解 AI Agent:設計原理与工程実践』(李博杰 著)の、本文そのものを置いたリポジトリ。本文・図・実験のコードが公開されていて、PDF と EPUB は配布物として無料で落とせる。ブラウザで読めるサイトも用意されている。ライセンスは Apache-2.0。
本は 「エージェント = LLM + 文脈 + 道具」 というひとつの式を軸に置き、10章でそこを順にたどる構成になっている。入門、文脈の設計、記憶と知識、道具(MCP を含む)、コーディング用エージェント、やり取りの広げ方(音声や画面操作など)、評価、モデルの追加学習、運用しながらの改善、複数エージェントの協調、という並び。各章に実験が付いていて、リポジトリ全体では109本。ただし全部がそのまま動くわけではなく、README は「動かせる」「再現する」「設計のみ」の3種類に分けている。
実験は Python で、章ごとに依存関係を入れる形になっている(README は Python 3.11〜3.13 を対象として挙げている)。モデルを呼ぶ実験では、自分で用意した API キーを設定して動かす。原著は中国語で、日本語を含む各国語版は有志による翻訳。README 自身が「翻訳版は中国語の原版より遅れることがある」と断っている。
どんなときに使うか
断片的に覚えたことを、いちど順番に並べ直したいとき
文脈の設計、記憶、道具、評価、追加学習といった話題を、ひとつの式の下で章立てにしている。個別の記事で拾ってきた知識の、抜けている場所が見えるタイプの読み物になっている。
読んだだけで分かった気になりたくないとき
章ごとに実験が付いている。動かせる種類のものは手元で試せるので、API キーの用意は要るが、読む→動かす→次の章という進み方ができる。
注意点
原著は中国語。 日本語版は有志の翻訳で、README も原版より遅れることがあると書いている。最新の内容を確かめたいときは、中国語版か、更新の反映されるオンライン版を見ることになる。
版が新しくなって章の並びが変わっている。 README は 1.4 版から 2.0 版への変更として、章の統合と番号のずれを説明している。古い PDF を持っている場合は、章番号で人と話が食い違う。
実験を動かすには自分の支度が要る。 Python の環境、章ごとの依存関係、モデルの API キー。README が挙げている API の提供元は中国のサービスが中心(世界向けの中継サービスも入っている)で、ここは読む人の環境によって置き換えが必要になる。ブラウザや CUDA など、実験ごとに追加で必要になるものもある。さらに一部の章の実験は、対応する外部リポジトリ(README は22件としている)を自分で取ってくる前提になっている。
協賛が入っている。 README の中ほど、API キーの節のすぐ後に、API の中継サービスによる協賛の表示がある。紹介されている提供元の並びは、そこと切り離して読むほうがいい。ライセンスは Apache-2.0。