Ikeraq

666ghj/MiroFish

出来事を種にして仮想の社会を作り、そこで先に起こしてみる

AGPL-3.0 · 組込みは要確認 Python ★ 80,327 (今日 +386) 2日前に更新
GitHub で見る 666ghj/MiroFish
GitHub の説明(原文)
A Simple and Universal Swarm Intelligence Engine, Predicting Anything. 简洁通用的群体智能引擎,预测万物
気をつける点
  • 自社サービス組込み注意 — AGPL-3.0 です。組み込んだ側のソース公開が必要になる場合があります。

どういうものか

MiroFish は、起きたことを入力すると、そこから仮想の社会を組み立てて動かすシミュレーション基盤です。種になるのはニュース、政策の草案、金融の兆候といった現実の材料で、それをもとに登場人物と関係の網が自動で作られます。その中では、性格・長期の記憶・行動の理屈を持つエージェントが多数、互いにやり取りをしながら時間を進めます。人は上から変数を差し込んで、筋を変えながら何度でも試せます。

手順は5段です。まず土台を作る(種から情報を取り出し、記憶を流し込み、グラフをたどって引ける形の検索用データを作る)。次に環境を用意する(登場する主体と関係を取り出し、人格を生成し、エージェントの設定として入れる)。そして動かす(2つのプラットフォームを並行して回し、時間に沿って記憶を更新していく)。動かし終えたら報告をまとめる担当のエージェントが結果を読み、最後に中の住人と直接会話できるところまでが用意されています。出てくるのは予測の報告書と、そのあとも触れる仮想世界の2つです。

エンジンの中核は自前ではなく、CAMEL-AI の OASIS(ソーシャルな相互作用のシミュレーション基盤)を使っていると README に明記されています。動かすには、OpenAI 形式の API で呼べる大規模言語モデルの鍵と、記憶を預ける Zep Cloud の鍵が要ります。README の作例は、大学をめぐる世論の再現と、『紅楼夢』の失われた結末を前80回から推し進めるというものです。真面目な予測と遊びの両方を掲げている作りです。

起きたことを種にして、続きを演じさせる 上から変数を差し込める 種 (現実の材料) ニュース 政策の草案 金融の兆候 仮想の社会 (自動で組み立てる) 人格を持つ多数のエージェント 関係をグラフにする 時間に沿って記憶が変わる 出てくるもの 予測の報告書 あとから触れる世界 一度きりの答えではなく、条件を変えて何度も回すための場
結論を1つ返す道具ではなく、同じ出来事を何通りにも演じ直せる場として作られている。差し込む変数を変えたときに何が変わるか、が見どころになる。

どんなときに使うか

出す前に、反応の荒れ方を見ておきたいとき

README は、政策や広報を無リスクで試せる「決裁者のためのリハーサル室」を掲げています。実際の作例も世論の再現です。当たる・当たらないより、荒れる筋道が1本しか思いつかない状態を抜けるための使い方に向きます。

物語の続きを試したいとき

『紅楼夢』の失われた結末を、前80回を材料に推し進めるという作例が用意されています。人物の性格と関係を入れて動かすという仕組みは、そのまま創作の実験に転用できます。

注意点

言語モデルの消費が大きいです。 README 自身が「消費が高い。まずは40ラウンド未満の短いシミュレーションから試すこと」と書いています。人格を持つエージェントを多数、何度も往復させる作りなので、当然と言えば当然です。費用の見当を付けてから回すことになります。

出てくるのは予測ではなく、シミュレーションの結果です。 名前も説明も「予測」で通っていますが、根拠になっているのは言語モデルが演じた振る舞いです。統計的な検証の話は README に見当たりません。当たる保証がある種類のものとして読まないでください。

外部サービスへの依存が2つあります。 言語モデルの API に加えて、記憶を預ける Zep Cloud の鍵が必須です(簡単な用途なら無料枠で足りる、と README にはあります)。手元だけで完結する構成ではありません。

動かす環境の指定が狭めです。 Python は 3.11 以上 3.12 以下、Node.js は 18 以上で、Python 側のパッケージ管理には uv を使います。Docker での起動も用意されています。

ライセンスは AGPL-3.0 です。手元や社内で使う分には問題ありませんが、組み込んだサービスを外部に提供する場合、組み込んだ側のソース公開が必要になることがあります。 中国の Shanda(盛大)グループの支援を受けている、と README に記載があります。

開発の様子

11 か月
公開してからの期間。2025-11-26 が最初のコミットです
3 回
リリースの回数です
19 人
開発に参加した人数です
2 日前
最後のコミットです
151 件
未解決の Issue とプルリクエストの合計です(GitHub はこの2つを同じ数に含めます)

ほかの候補

Graphify-Labs/graphify
コードも資料も1枚のつながりにして、読んだのか推測したのかを残す
bojieli/ai-agent-book
AIエージェントの教科書を、実験のコードごと全部公開している
DeusData/codebase-memory-mcp
コードを先に関係図にしておき、AIが何十回も読みに行く手間を省く
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この記事の更新日は 2026-09-14 です。 内容は公開されている README と GitHub のデータに基づいています。 数値は GitHub から取得したもの、警告は判定の基準にある条件での自動判定です。事実誤認を見つけた場合はお知らせください。