ayghri/i-have-adhd
AIの返事の1行目を「次にやること」にして、読み飛ばしても迷わなくする
どういうものか
コーディングエージェントの返事は長くなりがちだ。「いい質問ですね」から始まり、状況の整理、関係しそうな話、ついでの提案が続き、肝心の「で、何をすればいいのか」は途中に埋もれる。i-have-adhd は、この返事の組み立て方そのものを書き換えるスキル。中身は1枚の指示書で、エージェントに読み込ませると、以降の返事がその決まりに沿った形で出てくるようになる。名前は ADHD だが、README の冒頭には「診断は要らない」とある。
決まりは10個あり、どれも「人は画面から消えた情報を覚えていられない」「分かったことと手を動かすことの間には段差がある」「最初の一歩が小さくないと始められない」といった前提から組み立てられている。具体的には、1行目にコマンドやファイルの場所など手を動かせるものを置く、複数の手順は番号を振って1手ずつに切る、最後は2分以内にできる一手で締める、本題以外の話は後回しにして別に提案する、毎回「5つ中3つ目まで終わった」と現在地を書き直す、所要時間は「少し」ではなく「15分」のように数字で言う、エラーは「うわ」「問題があるようです」といった動揺した言い回しを使わず、どこで落ちたか・原因・直し方を書く、並べる項目は5つまで、前置き・振り返り・社交辞令は書かない、といったもの。送る前には「最初と最後の行だけ読んで、次に何をするかと何が起きたかが分かるか」を自分で確かめるよう求めている。
一度呼び出すと、話題が変わってもその会話の間ずっと効き続け、「普通に戻して」と言われたときだけ元の書き方に戻る。ただし決まりを破ってよい場面も書かれていて、説明そのものを求められたとき、ファイル削除や強制プッシュのような戻せない操作の前、同じ不具合で3回つまずいたとき、質問の意図が本当に曖昧なときは、いつもの短さより確認や説明を優先する。Claude Code のプラグインとして入れるほか、Codex・Cursor・Gemini などにも対応している。
どんなときに使うか
エージェントの長い返事を、毎回スクロールして探しているとき
作業の合間に返事を読むと、どこに「やること」が書いてあるのか探すだけで気が散る。1行目と最後の行を見れば動けるようになるので、読み込む量そのものが減る。
何ステップもある作業で、今どこまで進んだか見失いがちなとき
毎回「5つ中3つ目まで終わった、次はこれ」と現在地を書き直す決まりがあるので、席を外して戻ってきても、前の返事までさかのぼらずに続きが分かる。
注意点
じっくり理由を知りたい人には物足りない。 背景の説明や別の選択肢の比較は、頼まない限り出てこなくなる。説明を求めればきちんと答える決まりにはなっているが、「全体像を掴んでから動きたい」という進め方の人には、毎回頼み直す手間のほうが大きくなりうる。
エージェント側の指示が優先される。 Claude Code などの中で使う場合、道具ごとにもともと入っている指示のほうが、このスキルより上に置かれるとスキル自身が書いている。すべての返事が決まりどおりの形になるとは限らない。
どう発動するかは道具によって違う。 明示的に呼び出す形のほか、エージェント側が必要と判断して自分で読みにいく形もあり、導入手順では道具ごとに書き分けられている。常に効かせる方法も、道具ごとに「任意」として用意されています(Claude Code なら目印のファイルを1つ置く、ほかの道具では決まりを設定ファイルに書き写す)。常時有効にしても「説明して」と頼めば十分に説明する、という例外は残ります。決まりを自分好みに変えたい場合は、リポジトリを複製して指示書を書き換える方式になっている。
ライセンスは MIT。