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Crosstalk-Solutions/project-nomad

Wikipediaも授業も地図もAIも、回線が切れた家の中だけで動かす

Apache-2.0 · 商用可 TypeScript ★ 40,521 (今日 +53) 昨日 更新
GitHub で見る Crosstalk-Solutions/project-nomad
GitHub の説明(原文)
Project NOMAD is an offline-first knowledge and education server. Wikipedia, thousands of books, courses, maps, and optional local AI, all running on hardware you own with no internet required.

どういうものか

インターネットが無い場所でも使える知識と教育のサーバーを、自分の機械の上に丸ごと立てるための仕組みだ。Apache-2.0。入れられるのは Debian 系の OS で、README は Ubuntu 26.04 LTS を勧めつつ、24.04 LTS と Debian 12 にも対応すると書いている(Windows 向けには WSL2 を使う手順もあるが、こちらは利用者が支える扱いだと注記されている)。導入は端末の操作だけで完結し、中身はすべてブラウザから使うので、デスクトップ環境を入れずにサーバーとして置き、別の端末からつなぐ形でもよい。

中心にあるのは「コマンドセンター」と呼ばれる管理画面と API で、これ自体が何かの資料を持っているわけではない。Docker のコンテナとして配られている道具や資料を集めてきて、並べて面倒を見るのが仕事だ。入れる・設定する・更新するところまで引き受ける。だから NOMAD 本体は軽く、重くなるかどうかは何を積むかで決まる。

積めるものは README に一覧がある。オフライン版の Wikipedia や医療の参考資料、電子書籍は Kiwix、Khan Academy の講座と進み具合の記録は Kolibri、地域ごとに落としておける地図は ProtoMaps、暗号化や符号化などのデータ処理は CyberChef、メモは FlatNotes が担う。AI との対話は Ollama で手元のモデルを動かすか、LM Studio や llama.cpp のような OpenAI 互換の口を持つものを指定する形で、手元の文書を読み込ませて意味で探す仕組み(Qdrant による RAG)も付く。ほかに、ハードウェアの点数を測って共有の順位表に載せる機能、ワンクリックで足せるアプリの目録(PDF の道具、ファイル閲覧、パスワード管理など)、自前の Docker コンテナを動かす口、そして自分で有効にすれば、時間帯を決めて動かせる自動更新がある(既定では動かない)。

回線の外側に、まるごと積んでおく コマンドセンター (入れる・設定する・ 更新するを引き受ける) 資料 (Wikipedia・医療・書籍) 授業 (講座と進み具合) 地図 (地域ごとに落とす) AI (手元のモデルと文書検索) 中身はDockerのコンテナとして入る つながるのは、入れるときと資料を足すときだけ
資料を配るのではなく、資料を配る側の設備を一式そろえるという作り。何を積むかで、必要な機械の大きさも変わる。

どんなときに使うか

回線が落ちても、手元に調べられるものを残しておきたいとき

Wikipedia や医療の参考資料、書籍を落としておけば、つながらなくても読める。README は、インターネットが要るのは最初に入れるときと、あとから資料や道具を足すと決めたときだけで、それ以外では不要だと書いている。

家庭や教室で、子どもの学習環境をネットから切り離したいとき

Khan Academy の講座を進み具合の記録つきで動かせて、複数人で使える。外のネットワークから切り離した形で置いておける。

注意点

認証が無い。 README は、これを設計上の選択だと明言している。誰でも障壁なく使えることを狙っているため、利用者を確かめる仕組みは入っていない。ネットワーク側でポートを開け閉めして範囲を絞ることが推奨されていて、インターネットに直接さらす使い方については「リスクを理解し、相応の対策を取ったうえで、本当に分かっている場合を除き強く勧めない」と書かれている。今後入るかどうかについては「現時点では優先事項ではない」と書かれていて、要望が十分に集まれば検討するかもしれない、という段階にとどまる。公開のロードマップには利用者からの提案として載っていて、賛成票を募っている。

AI まで動かすなら、機械はそれなりに要る。 管理アプリだけなら2GHz の2コア・メモリ4GB・空き5GB で足りる、と README は書いている。ただし AI を使う構成として挙げられているのは、Ryzen 7 や Core i7 以上、メモリ32GB、RTX 3060 相当以上の GPU、空き250GB 以上(README は「できれば SSD」と書いている)。似た用途の「最低限の構成の機械で動かす」ものとは逆の方向を向いている、と README 自身が断っている。

外部への通信がゼロというわけではない。 組み込みの計測(テレメトリ)は無いと明記されている一方、つながっているかどうかの確認のために Cloudflare の 1.1.1.1 の確認用の口を叩き、届かなければ GitHub の API と NOMAD の API に切り替える。この宛先は設定画面か環境変数で差し替えられる。

更新の扱いに線が引かれている。 本体(コマンドセンター)が自分自身を更新する場合、自動で入るのは細かい版だけで、大きな版の更新は必ず手動になる。更新の時間帯や待ち時間は設定でき、空き容量などの事前確認を通ったときだけ動く。導入には root 権限が要る点も、置く場所を決める前に見ておきたい。

開いているものはそれなりにある。 issue とプルリクエストを合わせて100件に近い。2025年6月から続いていて、更新は活発だ。

開発の様子

1.3 年
公開してからの期間。2025-06-25 が最初のコミットです
76 回
リリースの回数です
37 人
開発に参加した人数です
1 日前
最後のコミットです
98 件
未解決の Issue とプルリクエストの合計です(GitHub はこの2つを同じ数に含めます)
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この記事の更新日は 2026-09-22 です。 内容は公開されている README と GitHub のデータに基づいています。 数値は GitHub から取得したもの、警告は判定の基準にある条件での自動判定です。事実誤認を見つけた場合はお知らせください。